「賃金、就業時間、休息その他の労働条件に関する基準は法律でこれを定める」
とあり、この規定を受けて制定されたのが、労働基準法です。
これらは相互に補充し合っています。
職場での労働条件を改善する(一人では難しいが・・・)
例えば、賃金(給与)やその仕組み、手当て、労働時間や休日・休暇、職場の環境…
他にも、職場が慣れるにつれて、疑問に思うこと、改善して欲しいことが出てくると思います。
労働組合とは、その名の通り働く人の集まり。一人ではできないこともでも、皆が力を合わせれば実現できることが沢山あります。働く仲間自身が働く人の立場で考え、行動しようとしてできたのが労働組合です。
労働組合がなかったら(あなたが一人で病院と交渉するとしたら…)
もし労働組合がなかったら?賃金でも労働時間でも、その他の労働条件にしてもあなたが一人で病院と契約するか、病院が一方的に決めたことに従うしかありません。
また万一、病院が倒産した場合、あなたの立場は非常に弱いものになります。組合がないと、突然解雇されたり、低い賃金を我慢しなければならないことがあるかも。そんな時、労働組合は仲間の声を代表して病院と話し合い(団体交渉、労使協議)問題を解決します。
労働組合がなかったら、他の病院の実態がどうであるか、病院からの情報しかなくなります。
労働組合は憲法によって保障されている組織
労働組合は病院の一部ではなく、一個の独立した対等の組織。
働く仲間が集まって労働組合をつくり、病院と交渉することは、憲法(第28条)でも保障されている基本的権利なのです。